作品紹介(1)
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作品名スタートラブルスペコマE−1
読みすたーとらぶるすぺこまいー−わん
初出「週刊少年ジャンプ」1980年2・3合併号(集英社)
収録 おみそれ!トラぶりっ娘 ページ数15
あらすじ  スペース・コマンド(スペコマ)のランクEのナンバー1であるジョー・ダンは、 ある星系に侵入してきた放浪惑星の調査に行くことになった。
 彼がそこで体験する異世界とのコミュニケーション法とは? そして、放浪惑星の住人の目的とは…?
コメント

 1979年度下期赤塚賞準入選作品となった、あろ先生のデビュー作です。 宇宙を舞台にしたSFギャグですが、ギャグマンガにしては設定がよく出来ており、 あろ先生の完璧主義(?)の片鱗が見えるようです。 特にバルタン星人の宇宙船は秀逸です。


   
作品名ちょっとしてアマゾン
読みちょっとしてあまぞん
初出「週刊少年ジャンプ」1981年4月10日増刊号(集英社)
収録 ぶぎ▽うぎアリゲーター ページ数15
あらすじ  半年間のブラジル留学を終えて帰国した鴉鷺和仁(あろ・かずひと)は、 出発前に比べてちょっとだけ個性的になっていた。
 眼鏡をかけてて胴長・短足。 そんな典型的な日本人の風貌を持つ彼の周りで巻き起こる騒動は、 日本の画一化教育の弊害を浮き彫りにし、 日本の教育界に風穴を開けることになるのか?
コメント  本作は、あろ先生のデビュー2作目であり、 後にあろ先生の自画像ともなる「あろワニ」が初登場します。 しかし、主人公の名前は鴉鷺(あろ)という名前であることから、 あろ先生はかなりねらったものと思われます。

   
作品名おいでませテーラー虻脳丸
読みおいでませてーらーあぶのうまる
初出「週刊少年ジャンプ」1981年8月1日増刊号(集英社)
収録 ぶぎ▽うぎアリゲーター ページ数15
あらすじ  主人公、平木直(ひらき・なおる)は、 いきなり叔父の経営していた洋品店を遺産として相続することになった。 無職の彼は、喜んでその提案を受け入れ、 その洋品店「テーラー虻脳丸」の店長となったのだが…。
コメント  いわゆる「変な人」がいっぱい出てくる、 あろ先生の作品によくあるパターンの原形となった作品です。
 あろ先生によれば、この路線は とっても少年探検隊に引き継がれているらしいです。 なお、この「テーラー虻脳丸」という洋品店は ふたばくんチェンジ▽にも出てきます。

   
作品名虻脳丸の日び
読みあぶのうまるのひび
初出「週刊少年ジャンプ」1981年11月10日増刊号(集英社)
収録 ぶぎ▽うぎアリゲーター ページ数15
あらすじ  平木直が叔父の遺産の洋品店の店長となってから、はや数ヶ月。「テーラー虻脳丸」のアブノーマルな日々はまだまだ続くのであった…。
コメント  前作「おいでませ〜」の完全な続編です。
 ジャンプの増刊で掲載→続編掲載とくれば、本誌連載といきそうですが、 あろ先生のネタが続かなかったのか、 変態の羅列で作品全体のヤマがないのが災いしたのか、 本誌連載は実現しませんでした。残念です。

   
作品名ごめんください!!アリゲーター
読みごめんください!!ありげーたー
初出「週刊少年ジャンプ」1982年1合併号〜5号(集英社)
収録 ぶぎ▽うぎアリゲーター 話数3
あらすじ  恐怖のフツウの子、花満瀬理(はなみち・せり)の家に届いた小包の中身は、 なんとワニだった!
 ありきたりの悪い子、鼓囃子(つつみ・そうこ)と必殺ブリブリッ子、 面舞(おもて・まい)とともに、 3人はそのワニに社会性を持たせるために奮闘するのだけれど…。
コメント  週刊本誌で短期集中連載された作品です。  内容は「ちょっとしてアマゾン」とほぼ同一なので、 この話を連載用に描き直したものと思われます。
 なお、準主人公の3人は、 「優&魅衣」にて「おはらいシスターズ」として再登場しました。

   
作品名トラブル・セパレーション
読みとらぶる・せぱれーしょん
初出「週刊少年ジャンプ」1982年4月10日増刊号(集英社)
収録 ぶぎ▽うぎアリゲーター ページ数15
あらすじ  内気な高校生、大場唯志(だいば・ただし)の枕元に、 いきなり裸の少女が現れた…!
 その少女、美愛(ミーメ)のために起こるトラブルの中、 唯志は男として成長を遂げることに…?
コメント  製作時期としては、 「スタートラブルスペコマE−1」よりも古く、 ページ数の関係から、発表が遅れたのだそうです。
 後の連載作品「おみそれ!トラぶりっ娘」の元となったと思われ。 絵柄的にも、初期のタッチが色濃く残っている作品です。

   
作品名あの娘は氷点下
読みあのこはひょうてんか
初出「週刊少年ジャンプ」1982年17号(集英社)
収録 おみそれ!トラぶりっ娘 ページ数13
あらすじ  東京で一人暮らしをする大学生、 火野洋人(ひの・ひろと)との結婚の約束を果たすべく、 郷里から雪女が追いかけてきた!
 トラブルに巻き込まれながらも、段々と情がわいてくるものの、 果たして妖怪と人間の間に愛は生まれるのか?
コメント  ジャンプ本誌に代原として掲載された作品です。
 あろ先生本人は大変気に入っているらしく、 主人公の2人は他の作品でもよく出てきます。

   
作品名おみそれ!トラぶりっ娘
読みおみそれ!とらぶりっこ
初出「週刊少年ジャンプ」1982年26〜35号(集英社)
収録 おみそれ!トラぶりっ娘 話数10
あらすじ  二人の女の子とデートの約束をしてしまった主人公、 綾茂直人(あやしげ・なおと)が二つの体を願ったその瞬間、 魔術師のマ・ジークがほうきに乗って現れた!
 願いをかなえてもらったものの、 もう一人の自分はなんと硬派な女になってしまったからさあ大変!
 事態を収集しようと後からやってきた女魔術師ルナを巻き込んで、 事態は悪くなるばかり…?
コメント  あろ先生の2回目の連載作品です。 ネタとしてはあろ氏の初期作品によくあるパターンの 「分裂したもう一人の自分が実は女ネタ」というやつで、 これを連載用に肉付けされたものであることがうかがえます。
 段々と主役が直人からマコトに移っていったり、 女魔術師ルナの登場など、 それまでの作品群にない「うまみ」が出ているように思うのですが、 連載はジャンプ名物の10回打ち切りで終わっています。残念です。 (個人的に、男の体に戸惑うマコトが、 「ふたばくんチェンジ」に つながっているように思いますがいかが?)

   
作品名お嬢さまは涅槃の友
読みおじょうさまはねはんのとも
初出「フレッシュジャンプ」1982年2号(集英社)
収録 ぶぎ▽うぎアリゲーター ページ数19
あらすじ  ワニと瀬理(せり)囃子(そうこ)舞(まい)の3人組が、 バレーボードなるスポーツをやっていたところ、 ボードが豪邸の庭に飛び込んでしまった。
 それを取りに入り込んだワニは、庭にたたずんでいるお嬢様に出会い、 友達になることにしたのだけれど…?
コメント  「ごめんください!アリゲーター」の第4話にあたる作品です。
 週刊本誌のほうが3話で終わっていますが、 その時点で原稿が出来上がっていたのでしょうか、 掲載誌を変えての発表となりました。
 しかし、それまでの話とページ数が違う(1〜3話は各15ページ)ので、 本誌の原稿をそのまま流用したのではなさそうです。 (想像ですが、12〜15ページ目を書き足したのではないかと思われます)

   
作品名アリゲーターV.S.ドラゴン
読みありげーたー ばーさす どらごん
初出「フレッシュジャンプ」1982年4号(集英社)
収録 ぶぎ▽うぎアリゲーター ページ数31
あらすじ  異世界、異時間、異空間。(こことはちがう、いつか、どこか)
 砂漠と山とに囲まれた小国、 クワ=アヤ国にはある伝説が残っていた。
その昔、イナの谷に住みつきし一匹のドラゴン、
貧なる者の、神殿に至るを妨害す。
神殿の主たるトオトオの神、これを許さじ。
おいかりとなり、これを岩の中に封印す。
トオトオの神、宣はく。
−これの復活せんとき、我の門光りて、
3人の勇ある者、我が問いかけに答えるべし。
その者、山にて火を囲みし。
国を治めたる者、その者をもてなせ。
さすれば、これを滅ぼさん−
コメント  あろ先生が始めて31ページを描き下ろした作品です。 あろ先生自身が気に入っているように、よくまとまっており、 なかなか読ませてくれます。
 この作品にインスパイアされて、 秋津透氏が小説「ルナ・ヴァルガー」を書いたのは有名な話で、 あろ氏はこの小説の添絵を描いています。
 なお、「ルナ・ヴァルガー」はOVA化されましたので、 唯一の動くあろキャラを見ることが出来たりします。 (ドラマのもるもも動くあろキャラではありますけどね)

 
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